度々テレビで放送されている、福岡県嘉麻市にある「鮭神社」。
珍しい名前と、神社に伝わる言い伝えが面白いということで、訪れる人も増えてきています。
今回は福岡県嘉麻市の鮭神社について、神事や地元の習わしや風習、御朱印の有無やアクセス、駐車場情報などをまとめました。
福岡県嘉麻市にある「鮭神社」とは?
「鮭神社」とは福岡県嘉麻市にある、鮭の名前が付いた全国でも珍しい神社です。
主祭神は山幸彦で知られる彦火火出見尊(ひこほほでのみみこと)とその妻で、海幸彦で知られる豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、そして二人の子のウガヤフキアエズ尊。
福岡県の遠賀川は現在でも鮭が登ってくる最も南の川であり、その昔、山幸彦が約束を守らなかったため海に帰ってしまった海幸彦が、別れた家族のために年に1度、使いの鮭に便りを託したという言い伝えから、「鮭は神の使い」として祀られています。
境内には鮭の木彫りや魚拓がたくさん飾られています。
また、鮭神社には町の天然記念物である樹齢700年の「夫婦クス」があり、縁結びのご利益があるとされています。
年に1度行われる「献鮭祭(けんけいさい)」
鮭神社では年に一度12月13日に鮭を奉納して五穀豊穣や無病息災を祈願する「献鮭祭(けんけいさい)」が行われています。
遠賀川でその年捕獲した鮭を祭壇にお供えし、鮭の捕獲がない年は代わりに目や尾ひれをつけた大根が祭壇に供えられることもあります。
神事には地元の住民の方々や、水産関係者が集まり、神職が祝詞をあげるなどをして来年の五穀豊穣などを祈願します。
その後、お供えされた鮭を境内にある「鮭塚」に移され、塚の中に納められます。
鮭神社 地元の習わしや風習
鮭神社の由緒書きには以下のように書かれています。
「この神社の周辺(嘉麻川)に鮭が上ってくれば方策として五穀豊穣や無病息災を喜び、もしこれを途中で捕まえたり食べたりすれば災難にあうと古くから言い伝えられており、そうしたことからこの地域の人々は古来より遠賀川の上流域に位置する嘉麻川を遡上する鮭については食べないという風習があります」
鮭神社 由緒書きより
由緒書のように、鮭を捕らえたり食べてしまったりすると目が潰れて家系が断絶するという言い伝えもあり、地域住民の間では先祖代々から「鮭はたべるな」という言い伝えがあるようです。
しかし、もし食べてしまったら「今のは鱒(マス)だった」と言い訳をするという面白い話もあります。
現在は、言い伝えを守り鮭を全く食べない家庭が極わずかではあるが残っているそうですが、周辺の地域の方々がみんながみんな鮭を食べないと言うわけではなさそうです。
鮭神社の御朱印はある?
普段無人の神社で社務所もありませんので、御朱印を書いていただくことはできません。
しかし近くの「北斗宮」で書き置きの御朱印を頂ける場合があります。
また、鮭神社下の黒田武士というお酒を販売しているお店でも書き置きの御朱印が購入出来るようです。
※北斗宮が留守の場合があるようです。
鮭神社のアクセス方法
西鉄バスでのアクセス
飯塚バスターミナルから「12番」に乗り、「西鉄大隈」バス停で下車 徒歩20分
車でのアクセス
八木山バイパス「穂波東IC」より車で約25分
嘉麻市は少し山深いところにあるので、アクセスは車で行った方が便利だと思います。
公共交通機関だと、飯塚駅からタクシーに乗って行った方がいいかもしれません。
鮭神社に駐車場はある?
神社の近隣に20台程度の無料駐車場があります。
また、国道211号線を挟んだ向かい側の大隈区公民館の駐車場が利用できます。
さいごに
今回は嘉麻市にある「鮭神社」についてまとめました。
度々テレビなどで登場する鮭神社。
お近くに行かれた際は是非行かれてみてくださいね!
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